室内で撮った写真と、外でとった写真…、なんだか色が違うと感じたことはありませんか?
室内で撮った写真は青っぽくて、外で撮った写真は赤っぽい。目で見た色と違う。そういうときは、ホワイトバランスを変えてみましょう。
もくじ
ホワイトバランスの役割とは
ホワイトバランスとは、光の種類に応じて白いモノが白い色になるよう、写真の色味を調整してくれる機能です。
どういうことかといいますと、例えば夕方に外で白い机を撮影したとします。そうすると、夕日の赤い光に照らされて机は赤色になってしまいますよね?本当は白色なのに。
こういう場面でホワイトバランスを使うと、白いモノが白い色に見えるように調整してくれるわけです。
lx9の場合、大きく分けてawb(オートホワイトバランス)、晴天、曇、日陰、白熱灯の5つの設定があります。
お手持ちのデジカメのメニューからホワイトバランスの設定を確認してみてください。メーカーごとに名前は違いますが、同じような設定があるはずです。
ホワイトバランスは、必ず正しい設定を選ぶ必要はありません。あえて室内で撮影するのに、「晴天」や「曇り」の設定を選んで、ズレた色味の写真を撮ってみるのもアリです。アート的な演出ってやつですね。全然OKです。
ホワイトバランスを考えるのが面倒な人は、awb(オートホワイトバランス)を選んでおきましょう。デジカメが自動的に判断して、適切な色味に調整してくれます。
一応、各設定でどういう色味になるのか、確認してみましょう。
ホワイトバランスの色味の違い(室内の蛍光灯の下で撮影)
awb(オートホワイトバランス)モード
まずは「awb(オートホワイトバランス)」です。
白い机が白く写っていますね。室内の蛍光灯の下で撮影しているので、本来であれば全体的に若干青っぽくなるはずが、見事に補正されていますね。不自然さはありません。
晴天モード
こちらは「晴天」モードで撮影した写真です。
ちょっと赤っぽくなってますね。外で晴天のときに撮影すると、青空の青い光が被写体に注がれているので、若干青っぽい写真になります。その青色を打ち消すために、デジカメが若干赤色を足してるわけですね。
白熱灯モード
こちらは「白熱灯」モードで撮影した写真です。
かなり青色っぽくなってますね。白熱灯の下で撮影すると、オレンジ色っぽい写真になりますから、青色を加えて補正しているわけです。
日陰モード
こちらは「日陰」モードで撮影した写真です。
オレンジ色っぽくなってますね。日陰で撮影すると、紫色っぽい写真になりますから、それを打ち消すためにオレンジ色が加えられているわけです。
必ず正しいホワイトバランスで撮影する必要はない
繰り返しになりますが、必ずしも晴天で撮影するときは「晴天」モードで、白熱灯の下では「白熱灯」モードで撮影する必要はありません。
あえてズラした設定で撮影する方が、魅力的な写真が撮れる場合があります。基本に忠実に撮影している人が多いからこそ、基本からズレた写真が注目されたりします。
あまりかたっ苦しく考えず、「ホワイトバランス…。なるほど、そういうのもあるのね」程度の理解でOKです。
基本的に、どんな場面であってもamb(オートホワイトバランス)に設定しておけば、ほぼほぼ正しい色味の写真が撮影できます。心配はいりません。